約4ヶ月ぶりの9区のブロカント。
ひと月前のことだから、お天気がどうだったか忘れた(自分のインスタを見りゃいいんだけどめんどくさい)。雨ではなかった気がする。
いつもどおりメトロAnvers駅で降り、坂道を南に下って右折。
ゆっくり歩きながら大通り沿いのスタンドをなんとなく見て、端っこあたりで軍物ディーラーTに会う。
Tとしばらく喋り、「最近の日本のトレンドはなんなの?もう日本のお店に提案する品物がわかんないから教えて~」と言われるも、「いやー、ここ2年は日本にぜんぜん気軽に行けないからわかんないよ」としか答えられない。
軍物に関してはすでに価値の認められたものをみんなが欲しがるから、あんまり新しい奇抜なものを提案せずとも今のままでいいのでは、と思う。売れ筋商品が枯渇しているからこういう質問してきたんだとは理解しているものの。役に立てなくてごめんね。
大通りの突き当たりで道を渡り、折り返す。
友人Lのスタンド… のすぐ手前にBのスタンドがあった。ベアトリス・ダルに似ているから通称ベッティーなのだが、いまだにBの本名を私は知らない。みんな知らないと思う。
この日はBの長女が手伝いに来ていた(ちなみにBの4人の子供たちの個性的な名前はしっかり暗記している私)。挨拶して喋っているうちにスタンド内が混んできたのでさっさと出る。何も買わなくてごめんね。
さて、Lのスタンドに入った瞬間、側面に掛かる1着に目が留まる。
なんかキラキラしていて薄くて半透明で、しかもヒョウ柄の服。
なんかよくわからないけどめっちゃ惹かれる。テキスタイルが良すぎる。どこに着ていくんだ、なんていうことはまるで考えず。Lにも「ぜったいこれ好きだろうと思った」と言われる。
ブランドタグを見ると、Métis Michikoとある。コシノミチコか!
Michiko Koshino Japanの設立が1986年なので、1986年以降の品物なのは確実。
でもこのMétisというレーベルは初見なのだ、Michiko Londonレーベルなら誰でも知っているんだけどな。
素材タグはなんと日本語表記だった。この素材タグの感じは、1990年代初めあたりだと思う。
しかも「国産品」って書いてある。こんな表記が必要だったということは、株式会社ミチココシノインターナショナル設立の1991年以降なのかな。製品番号の末尾が西暦下二桁だと仮定すると、1995年だろうか。
しかし不思議な紐づかいのデザインである。まったく絞らない状態でも15センチほどの紐がぶらぶらする、これ歩くときに邪魔だと思うんだけどな… 思い切り絞って膝丈にして着るものなんだろうか?その時の長ーい紐は、どこにしまうのか。紐をだらんとさせておくのが、ロックでパンクなキッズのクラビングにクールなのだろうか。
紐の素材が手芸っぽいので別の紐に変えたいなと思いつつ、ウエストから縫い付けられているので、とりあえずやめておく。