パリ3区(rue de Bretagne)のブロカント | 2021/11 その1

4ヶ月ぶりの3区の大ブロカント

開催がハッキリ決まったのは3週間前だったか… 友人ディーラーたちが口々に「場所とれた!」と嬉しそうに話してくれて、知ったのだった。

初めての本格的な冬日かという冷え込みの強い日で、ムートンのボンバージャケットという重装備で出かけた。

品出し中のTとGに挨拶し、まだ荷解きもしていなかった友人Lにも挨拶だけして、いつもの道順で巡る。

初夏の回に比べると盛り上がりに欠けるのはいつものことなのだけれど、公園横の長すぎる工事とカフェ、舗道営業のせいでスタンド数が4割減なのが寒々しい。

毎回いいものを売っている男性のスタンドを、夏と同じ場所に見つけた。

端のラックから順にどんどんピックアップしていると、「あれ、知っている顔だ…」と言うので、「夏にハワイアンシャツをたくさん買ったよ!」と答えたら思い出してくれた。

ここで買ったのは、1980年代から1990年代のワークウェア3着。

この鮮やかなオレンジ色にひと目惚れした。質の良いコットンツイル地。

白いワークコート。塗装屋またはペンキ屋の屋号と思しきワッペンがいい。

暖色系グレーのコート、これは以前に買ったベルギー製の水色のワークコートと同じデザインだ!

1970年代アメリカ製レインボーシャツ

そして1番のお気に入りが、アメリカからやってきたシャツ。

レインボー!
1970年代後半あたりの品物であろう。

戦利品を持って、すっかりかじかんでしまった手をこすり合わせながら先へ進む。
顔見知りたちのスタンドにも寄ったけれど、ピンとくる品がない。


もう道順の最後だと言う頃に、何度か買い物をしているスタンドを発見。
机の上に山積みのニット類の中に、きらりと光る布が見える。そっと引き出してみると、斜めストライプのニットだ。

1970年代後期ラメストライプニット

1970年代後期から1980年代初頭のもので、状態は悪くはない(とはいえ、飛び出した糸を30ヶ所ほど裏側に引き入れて結んで、たいへんだった)。

ラメがキラキラで楽しい。