お気に入りヴィンテージ服屋の再オープン記念に買った2着目は、派手なジャケット。
花柄のシルク地ワンピースと迷ったのだが、結局こっちにした。あのワンピースは他にも似合う人がたくさんいると思う。クセの強い服にいつも惹かれてしまう。
リネンかと思うようなザックリしたヴィスコース地だ。
Miss Diorといえば1947年生まれの香水の名前であり、1949年に発表されたドレスの名前(ブリジット・バルドー着用の写真が有名)でもある。
1960年代後半は、名だたるオートクチュール・メゾンから既製服レーベルが誕生し、大成功をおさめた時期。Courrègesの「Courrèges Couture Future」、Yves Saint Laurentの「Saint Laurent rive gauche」、Givenchyの「Givenchy Nouvelle Boutique」… そしてChristian Diorの「Miss Dior」である。
Miss Diorレーベルのデザインは、Philippe Guibourgé(当時Christian DiorチーフデザイナーだったMarc Bohanのアシスタント)とAdeline Andréが担当。
最初の3年は顧客も倍増し飛ぶように売れていたが、その後はふるわず、Guibourgéは1975年にメゾンを去る。
Bohanがデザインを引き継いだものの売り上げは回復せず(当時の既製服業界は、ほぼサンローランの独り勝ち状態だったのではと想像)、Miss Diorレーベルは衰退の一途をたどり、1983年にその幕を閉じる。
どう見ても1970年代な襟のデザインなので、1975年のGuibourgéが担当したギリギリ最後って感じかな… Bohanっぽくはない気がする。
下には白いスカートとかパンツを合わせたい。