約1年ぶりの18区のブロカント。冬にも行ったような気がしていたけれど、記憶ちがいかな。
前日には8区のマドレーヌ駅近くのブロカントにも行ったのだが、遠目にもわかるはずのスタンドの白い屋根が、まったく見えない。
ブロカントのあるはずの大通りに入ると、顔見知りのディーラーの男性が「ブロカントに来たんだったら、ないよ。13時に警察が来て締め出されたんだ、デモのせいで!」と興奮気味に話しかけてきた。彼はすでに荷物をまとめた状態で、車を待っているようだった。
友人Lはのんびり片づけるタイプなので、まだいるような気がして進んだら、いた。最後の荷物をトラックに積み込んでいるところだった。しばらくしゃべって、「じゃあ明日の18区で!」と言って別れたのだった。
さて、18区に行くためにはまずリヨン駅で14番に乗りかえようと思ったのだが、この週末は工事で全線運休だったのをすっかり忘れていた。改札口が完全にブロックされている。
しかたなくRERのA線ホームに引き返してオベール駅で降り、サン=ラザール駅まで数分歩いて、メトロ12番線に乗る。いよいよ次はアベス駅、いざ降りようと準備していたら、駅は閉鎖されていて真っ暗で、通過してしまった。なんと、こんなにたどり着くのが難しいブロカントも珍しい。次のラマルク駅で下車し、坂道を数分のぼっておりて、やっと到着した。
さっそく衣類のぎゅうぎゅうに詰まったスタンドを見つけて、嬉々として物色する。あまり見かけない女性が店主だ。
1980年代のトップ。鮮やかな緑色に白の水玉模様の生地で、手作り。
最近はきれいな緑色の服がなぜか気になって、探していたのだ。水玉模様のグリーン、かわいいよね。
おそらく1970年代後半ごろのワンピース。これも手作り。
色合いといい模様といい、昔のドリス・ヴァン・ノッテンを思わせる生地だと思った。日焼けして茶色が薄まった部分があるのがまた、なんともいい。
何度か買い物をしたことがあるスタンドも、予告どおり出店していた。いつもは男女2人で店番をしているところ、この日は女性の方が1人で切り盛りしていた。「久しぶりー!元気だった?」と声を交わす。
1980年代のボウタイブラウス。
派手だけれど品がいい色合わせ。切りっぱなしの色落ちしたデニムに合わせたらカッコよさそう。
おそらくヴィスコース(表示が薄くて読めない)で、洗濯機で洗えるしアイロンいらず、シルクみたいな手触りながら、色落ちはしない。さすが人工シルクと言われるだけある、シルクのいいとこどりだ。
もう1点は1970年代後半のワンピース。
遠目にはチェック柄かと思ったのだが、細かい幾何学模様プリントだった。これもヴィスコースかな、洗濯機で洗えるのがいい。
友人LとEの合同スタンドで散々しゃべって帰ろうかと思った時に、人形の手とままごとのアイロンを見つけた。Eのスタンドは雑然としているけれど、探すとたまにものすごく面白いものが出てきたりする(鯨の内耳の化石とか)。
手首から指先まで5,5cmという小ささなのに、指の表情が繊細で良い。肘から上もあるよと言われたのだけれど、無い方がいい気がしたので肘下だけ買った。時代の見当がつかないけれど、古そう。1930年代とかその辺?
帰宅してきれいに拭いて、ハロゲンランプの笠の縁にぶら下げた。
ままごとのアイロンは買ったことあったかな…と探すと、9年ほど前に買っていたようだ(どこに仕舞ったんだろう)。小さくてかわいいな。1920年代とかそのあたりかな。
Eのところでは、夫も買い物をした。1930年代くらいのカメラで、革のケースつき。